40.那古の浦

【芭蕉自筆影印】
①紀行文
 くろへ四十八ケ瀬と可や 数志らぬ川をわ多りて 那古と云浦尓出 擔籠(タゴ田子)の藤波盤春ならす共 初秋のあ者禮とふ遍き(?)无の越と 人尓尋連者 是より五里礒つ多ひして む可ふの山陰耳入 蜑(アマ)の芦ふき 可す可なれハ 一夜の宿可春无のあるまし登 云イおとされて 可ゝの国尓入
(くろべ四十八ケ瀬とかや、数しらぬ川をわたりて、那古と云浦に出。担籠(タゴ田子)の藤波は春ならず共、初秋のあはれとふべき(?)ものをと、人に尋れは、是より五里磯つたひして、むかふの山陰に入、蜑(アマ)の芦ぶき、かすかなれば、一夜の宿かすものあるまじと、云いおどされて、かゞの国に入。)

 王せの香や分入右盤有ソ海
(わせの香や分入右は有そ海)

②「わせのかや」等三句懐紙

 和世能可や王希入右盤ありそ海
(わせのかやわけ入右はありそ海)

【句碑】
①徳城寺
 滑川市四間町598

 早稲の香や和希入右盤あり楚海
(早稲の香やわけ入右はありそ海)

②放生津八幡宮
 射水市八幡町2-2-27

 早稲能香や和?入類??有磯海

③北陸道 有磯海SA上り
 滑川市栗山 石川方面

 早稲の香やわけ入る右は有磯海

④有磯海SA下り
 魚津市湯上 新潟方面

 早稲の香やわけ入る右は有磯海





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