38.越後

[6月28日(8月13日)〜]
    葡萄峠〜村上・大和屋久左衛門方(2泊)
[7月1日(8月15日)〜]
    乙宝寺〜 築地・次市郎宅(泊)
    新潟・大工源七母宅(泊)
[7月3日(8月17日)〜]
    弥彦・?(泊)
    出雲崎・大崎屋?(泊)
    鉢崎・俵屋六郎兵衛宅(泊)
[7月6日(8月20日)〜]
    今町・古川屋・市左衛門宅(泊)
    直江津・佐藤元仙・右雪宅(泊)
[7月8日(8月22日)〜]
    高田・池田六左衛門宅(3泊)
[7月11日(8月25日)]
    能生・玉屋五郎兵衛方
    
【芭蕉自筆影印】
①紀行文
 酒田の余波(ナコリ)日を重て 北陸道乃雲尓望 遥遥のおもひ胸をい多ましめて 加賀の苻まて百三十里登聞 鼠能関をこゆ連者 越後の地耳歩行を改て 越中の国一婦りの関耳至る 此間九日 暑湿の労尓神をなやまし 病をこりて事を志るさす
(酒田の余波(ナコリ)日を重て、北陸道の雲に望。遥遥のおもひ胸をいたましめて、加賀の苻まで百三十里と聞。鼠の関をこゆれば、越後の地に歩行を改て、越中の国一ぶりの関に至る。此間九日、暑湿の労に神をなやまし、病おこりて事をしるさず。)

 文月や六日も常能夜尓ハ似ス
(文月や六日も常の夜には似ず)

 荒海や佐渡尓よこ多ふ天河
(荒海や佐渡によこたふ天河)

②「あら海や」句文懐紙

 あら海や佐渡耳よこ多ふ天河

③「荒海や」句文色紙

 荒海や佐渡耳よこ多ふ天乃河

④「星こよひ」三つ物懐紙

 越の直江の浦尓    一夜と免ら礼亭    あるしよ梨云出せる句

 星こよひ師耳駒牽亭留堂し 右雪

 色香し支初苅乃米     曾良

 佐らし水躍(オドリ)尓急ぐ布徒きて
              芭蕉

(越の直江の浦に、一夜とめられて、あるじより云出せる句

 星こよひ師に駒牽て留たし 右雪

 色香しき初苅の米     曾良

 さらし水躍(オドリ)に急ぐ布つきて
              芭蕉 )

【句碑】
①宝光院
 新潟県西蒲郡弥彦村弥彦2860-2

 荒海や佐渡尓横多ふ天乃河
(荒海や佐渡に横たふ天の河)

②芭蕉園
 出雲崎駅 出雲崎商工会隣

 荒海や佐渡耳與己多ふ天河
(荒海や佐渡に横たふ天河)

③妙福寺
 新潟県三島郡出雲崎町尼瀬1592
 
 荒海や佐渡に横たふ天の川

④琴平神社
 上越市直江津中央3-11-21

 文月や六日も常の夜尓盤似春
(文月や六日も常の夜には似ず)

⑤五智国分寺
 上越市五智3-20-21

 薬欄尓いつ禮の花をく佐枕
(薬欄にいづれの花をくさ枕)

⑥北城神明宮
 上越市北城町1-18ー7

 文月や六日も常の夜尓盤似春
(文月や六日も常の夜には似ず)
 薬欄耳い川れの花を久佐枕
(薬欄にいづれの花をくさ枕)


⑦金谷山公園・対米館
 上越市大貫1450
 対米館傍


 薬欄耳?徒れ乃花を草まくら
(薬欄に?づれの花を草まくら)

⑧西蓮寺
 新潟県糸魚川市田海665

 あら海や佐渡耳?


⑨名立谷浜SA下り

 文月や六日も常の夜尓盤似春
(文月や六日も常の夜には似す)


【芭蕉像】
①芭蕉園

②越後出雲崎天領
 出雲崎町尼瀬6-57

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