31.尾花沢

【芭蕉自筆影印】
 尾花澤尓て清風と云ものを尋ぬ 可禮ハ冨るものな禮とも 心さしさす可にいやし可らす 都尓も折々可よひて 旅の情をも志り多れハ 日比とゝめて 長途のい多者り さ満ゝゝともて那し侍る
(尾花沢にて清風と云ものを尋ぬ。かれは冨るものなれども、心ざしさすがにいやしからず。都にも折々かよひて、旅の情をもしりたれば、日比とゞめて、長途のいたはり、さまゞまともてなし侍る。)

 涼しさを我宿尓してねまる也
(涼しさを我宿にしてねまる也)
(涼しさ越我宿にして寝まる也 山寺芭蕉館展示自筆)

 這出與可いや可下のひきのこゑ
(這出よかいやが下のひきのこえ)

【句碑】
①養泉寺
 尾花沢市梺(ふもと)町2-4-6

 すゞしさを我やどにしてねまる也

②養泉寺

 涼しさ越我可宿尓して禰末流也
(涼しさを我が宿にしてねまる也)

③詠地付近になし
(這出よかいやが下のひきのこえ) 
  別市町村 茨城・常総市 報告寺

【芭蕉像】
①芭蕉・清風歴史資料館
 尾花沢市中町5-36

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